データ作成時はここがポイント!

トップページでも触れたように、このサイトは基本的な操作は既に出来る人を前提にしているから、
ベジェ曲線の書き方だとか、「ソフトの使い方」ではなく、必ず行うことや注意点を紹介するよ!

オブジェクトの配置

見切れ回避の位置見切れてしまうと困るようなオブジェクトは、
仕上りサイズのギリギリに配置するのを避けて
最低でも3mm以上は内側に配置しよう!
あらかじめ内側にガイド線を作成しておくと
思わぬ配置ミスの防止になるよ!

また、無線綴じの場合はノド(綴じ部分側)が
最後まで開く事ができないので、隠れてしまうと
困る文字や写真などを配置する場合は、
更に、15mm~20mm以上の余白を設けるなど
余裕をもって配置するようにしよう!


塗り足しの作成

フチなし印刷を希望する場合は、背景色や絵柄などのオブジェクトをアートボードのサイズに
合わせるのではなく、塗り足しサイズ(仕上がりサイズ+四方3mmmずつ)で作成しよう!
裁ち落としを設定していれば赤線枠が表示されてるから、その枠いっぱいに作成すればOKだよ!
うっかり仕上りサイズで作成しちゃうと、印刷した後に行う断裁時のズレで、紙面の端に不均衡な
白が出ちゃったりするので気をつけよう!


塗り足しの有無の参考画像

 

トンボ(トリムマーク)の作成

中綴じ冊子の場合や、「単ページ」でデータ作成を行う場合には、基本的にはトンボは必要ない
という印刷会社も多いよ!(※サイズさえ合っていれば、面付けは印刷会社が行ってくれる)
ただし、無線綴じ冊子の表紙データを見開きで作成する時は、「背(背幅)」が生まれるので、
必ず背トンボ(背表紙の折り位置が分かるトンボ)を付ける必要があるから注意が必要だよ!
ちなみに、背幅は本文ページ数や用紙厚で変わるから、あらかじめ計算しておく必要があるよ!


背幅のトンボの例

 

画像の解像度

解像度は画質の精細さのことで、1インチ辺りのピクセル数(ppi)、またはドット数(dpi)で
表すよ!web サイトやモニターで見る画像は72dpiあれば十分だけど、印刷物に使用する画像の
解像度は、カラーなら原寸サイズで「300dpi」、グレースケールなら600dpi以上が推奨だよ!
また、配置後にドキュメント上で拡大縮小を行うと一気に解像度が落ちて画質が粗くなるから、
画像を配置する時は、あらかじめ使用したいサイズに変更したものを配置するようにしよう!


解像度による画質の比較画像

 

特色の使用に注意

特色にはこんなマークが付きます。オンデマンド印刷は、4色カラー印刷のため、
特色印刷はできないから注意だよ!
特色(DIC・スポットカラー)を使用しても
印刷会社で CMYK カラーに変換されるから、
思わぬカラーに入れ替わってしまったり、
印刷されない等の不具合がでる可能性もあるよ!
イメージ通りの冊子を作りたいなら、
特色は作成時点で使用しないことだね!

※オフセット印刷をお願いする場合は
事前に印刷会社に確認した方が安心だよ!

 

オーバープリント設定に注意

オーバープリントというのは、文字や図形オブジェクトが重なっている時に、それぞれのカラーを
重ねた状態で印刷する機能のことで、不慣れだとトラブルの原因になったりするよ!
例えば、白のオブジェクトが他色のオブジェクトの上位に配置してあるような場合を例にだすと、
白(CMYKすべて0%)はインクを使用しないから、オーバープリント設定がONになっていると
印刷の時に白の部分が透明になり、そのオブジェクトが飛んでしまったり、透明効果がモニターの
ように反映されなかったりするよ!


オーバープリント設定で白が飛んでしまう参考画像


ちなみに、下の手順でオーバープリント設定の確認が出来るよ!

オーバープリント設定の有無の確認方法

 

ヘアラインの注意

ヘアラインとは、「線幅(太さ)が限りなくゼロにちかい極細線(罫線)」のことで、
モニター上ではきちんと見えているのに、印刷時にかすれたり消えてしまったりする可能性がある、
0.3 pt 以下の細い線のことを指して一般にヘアラインと呼ぶよ!
だから、線幅は必ず 0.3 pt 以上の線幅(太さ)にしようね!
※0.3pt以上の線幅でも、色のとても薄かったりすると、かすれる場合があるかも!